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『ナイブズ・アウト』感想:殺人事件と洋館とクセのある人物たち(ネタバレなし)

久しぶりにいい映画を観た!って気持ちにさせてくれる傑作だった!

とある有名なミステリー小説家が誕生日パーティーの翌日の朝、死体で発見される。事情聴取をしつつも自殺ということで警察は片付けようとするけれど、そこには匿名で雇われた探偵が来ていて、パーティーに出席した家族の誰かに殺されたのだと推理を始める……という内容。

伏線が二重三重に張り巡らされた秀逸な脚本はもちろんなんだけど、出演者たちの演技や衣装、舞台セットの美しさまでよくできた映画なのでとってもおすすめ!
役者の有名どころとしては007のボンド役、ダニエル・クレイグが探偵役だったり、キャプテン・アメリカを演じたクリス・エヴァンスが殺された小説家の孫役だったり、ハロウィンのローリー役のジェイミー・リー・カーティスが小説家の娘役だったり。ヘレディタリーの母親役だったトニ・コレットも亡くなった長男の妻としていい感じにうさんくさい女性を演じてたよ。

構成として面白いのは、殺人の経緯を結構序盤にほとんど公開してしまうところ。もちろんそれには狙いがあって、最後にはそれが思わぬ結末を呼ぶわけなんだけど……頭の中でいろいろ考えていた展開がどんどん裏切られていって、それと同時に登場人物たちの言動の伏線が回収されて……という上質なミステリーならではの面白さがテンポよく展開されていくのでずっと飽きずに観られるはず。

これだけ読むとちょっとお堅い感じなのかな?と思われるかもしれないんだけど、この映画はミステリーとしてもきれいな作りなのにコメディとしてもかなりレベルが高い!
ブラックジョーク的なものもあったり、直球で笑わせてくるしょうもないギャグもあったり、とにかくクスッと笑えるシーンが随所にあるから変に構えず気楽に観られるはず。

今何か面白い映画が無いか探している人はフラッと見に行ってもいいかも!おすすめです。

あと役者目当てで観に行ったところもあるので少し語らせてほしいんだけど、ダニクレの瞳の美しさはすごいな……知的なスーツ姿もサマになってるし本当にキレイでかっこよかった……。一生そばにいてほしい……。
ヤンキーぼっちゃんのクリエヴァもよかった!キャップのときは見られないクチ悪いところとか悪役みたいな高笑いとかグッときた。こんな孫いたらどんだけしょうもなくてもたくさんお金あげちゃうよ……。

ナイブズ・アウトについては公開前に1月新作映画の紹介配信でも触れています。よければご覧ください!