#氷雪のシアタールーム

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『ブラックフット』感想:まあ200%人間が悪い(ネタバレあり)

Amazon Primeにて鑑賞。山に入ったカップルが熊に襲われるという、実話をもとにしたパニック映画です。

Amazon.co.jp: ブラックフット(字幕版)を観る | Prime Video

熊の描写がマジで怖い!との話だったのでほほ~んまあリアルっぽいし面白そうや~んと思って観ましたが、これがもう…200%人間の自業自得すぎてウ~~~ン…?となってしまったのでした。
以下、アレレだった点を書いていくのでネタバレ注意です。

 

・地図?この辺慣れてっから大丈夫!いらん!
・湖の周辺は立ち入り禁止?でもそこに入る為にここ来たし…まあ平気やろ!
・足怪我したイッテ~!血まみれの靴下そこらへんに引っ掛けとこ!
・せっかくのデートなのに彼女が携帯ばっかり見てる!せや!こっそり車に置いてったろ!
・何かがいる?変な音がする?気のせいやろ!
・道迷ったここどこや…うるせえ!俺は正しい!文句言うな!

あのさあ…。
お分かり頂けるかと思いますがもう悪手の連発。いやそんなアホすることある???ってくらい綺麗にミスを連発していくのでそれはさ~さすがにさ~!
あとこれも伝わってるかと思いますがカップルの男の方がちょっと引くほど自己中心的、傲慢、見栄っ張りと性格の悪さが半端ではなく、完全に男の自己満足に巻き込まれた彼女の方がかわいそう…なんだけど彼女も彼女で道に迷ったときの怒り方がまともな大人とは思えない勢い(過ぎたことかつ解決策が無いことを一方的に責める、人格攻撃に発展するなど)だったのである意味お似合いのカップルなのかもしれませんね…。
彼女の方は道中知り合ったよくわからん怪しい男にも感じよくしていて、悪い奴ではないのかな~とも思うのですが、むしろ何も考えていない…?という気もします。しかしあの男マジでなんで出てきたんだ?最後の伏線回収も上手いとは思えないし…。

そんなわけで防げるはずのミスが積み重なりまくり、人間同士も無限にギスりあい、肝心の熊襲撃シーンもまあ…うん…結局1人しか死んでないから派手さがあるかというと…。
テント開けたら熊おるやんけ!!のときの緊張感ある演出は結構良かったんだけどね。テントを開けたり閉めたりしていなくなれ~~ってするのもまあ実際自分がそうなったらやるだろうしな…って感じでリアルだった。
とはいえ人間がモグモグされる場面はカメラをブレさせて肝心な部分は映さず…みたいな演出だったので熊コワイ映画として見ごたえあるかと言うとそこはあんまり肯定できないです。
ゴア描写盛るより雰囲気で攻めたほうが怖いやろっていう発想だったのかな?そこらへんは予算の問題もあるのかもしれないけど…。

なのでこれは熊に襲われるパニック映画というよりはカップルの喧嘩を観る映画なんだと思います。山に入るときはしっかり準備をしていこうね!地図と携帯は何よりも大事だぞ!